福江島2日目は、朝からあいにくの大雨と濃霧という荒天スタート。それでも予定していた「五島カントリークラブ」でのゴルフに挑みました。
視界の悪さに苦戦しつつも、貸し切り状態のコースで静かな時間を味わえたのは、ある意味貴重な体験。その後は、鐙瀬ビジターセンターで五島の自然と歴史を学び、溶岩が広がる神秘的な海岸へ足を運びました。
夜は、お目当ての「海鮮なないろ」で地元ならではの極上お刺身に舌鼓。そして再び「創作料理 京 五島」での二次会から、スナックでの島の夜まで…まさに五島の“人と食”の魅力を存分に味わった一日でした。

今回はそんな2日目の旅の様子を、スポットごとに振り返ります。
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五島カントリークラブでゴルフ|雨と濃霧の中でがんばった


2日目の朝、予定していた五島カントリークラブでのラウンドへ。天気は残念ながら大雨と濃霧……。到着時点で「これはキャンセルして観光に切り替えた方がよかったのでは…」と思ったのが正直な気持ちでした。
コースに出てみると、視界は真っ白。ホールによっては前も後ろもまったく見えないほどで、通常であればプレーを中止するコンディションです。


濡れながらも1ホールずつ進み、ようやく最終ホールに到着した時には、なんとも言えない達成感がありました。コーススタッフの方々は皆さん親切で、悪天候でも温かく迎えてくれたことが印象に残っています。



天候に恵まれなかった今回のラウンドでしたが、「次は晴れた日に絶対リベンジしたい」と心から思えるコースでした。
【五島カントリークラブ 基本情報】
住所 | 長崎県五島市下大津町1985番地 |
ホール数 | 18ホール・パー72 |
アクセス | 福江港・GOTO TSUBAKI HOTELから車で約15分 |
備考 | 天候によっては視界不良になることもあるため、事前に天気予報のチェックをおすすめします。 |
鐙瀬ビジターセンターと溶岩海岸|自然と歴史を感じるひととき


ゴルフを終え、冷えた体をホテルのお風呂であたためてから向かったのは「鐙瀬(あぶんぜ)ビジターセンター」。五島列島の自然・動植物・火山活動の歴史などを学べる施設で、落ち着いた雰囲気の中、知的な時間を過ごすことができました。
館内には、五島の地形がどう形成されてきたかを伝える展示や、火山噴火によってできた溶岩台地の模型、動植物の紹介パネルなどがあり、観光と学びを同時に楽しめます。子ども連れにもおすすめの場所です。
ビジターセンターから徒歩すぐの場所には、鐙瀬溶岩海岸が広がっています。ごつごつと黒く固まった溶岩がむき出しになった海岸線は、まるで別世界。





波しぶきが岩にぶつかるたびに、自然の力と美しさに圧倒されました。
【鐙瀬ビジターセンター 基本情報】
住所 | 長崎県五島市野々切町1333-3 |
営業時間 | 9:00~17:00(7月、8月は9:00~18:00) |
休館日 | 12月29日~1月3日 |
入館料 | 無料 |
駐車場 | 有 |
アクセス | 福江港より車で15分。バスで30分。 |
【鐙瀬溶岩海岸】
アクセス | ビジターセンターから徒歩約1分 |
備考 | 滑りやすい岩場が多いため、歩きやすい靴で訪問を |
道の駅「遣唐使ふるさと館」でお土産探し|五島うどんの“ふしめん”との出会い
旅の3日目は昼の飛行機で帰る予定だったため、2日目のうちにお土産を探しておこうと訪れたのが、道の駅「遣唐使ふるさと館」。五島列島の特産品や工芸品がずらりと並ぶ観光拠点で、観光客にとっては“帰る前に寄りたい場所ナンバーワン”ともいえるスポットです。
館内には、五島うどんや椿油、地酒、焼酎、郷土菓子などのお土産が豊富に揃っており、見ているだけでも楽しい空間。中でも目を引いたのが、五島うどんの製造過程でできる“切り落とし部分”を商品化した「ふしめん」。
通常の五島うどんよりも不揃いな形をしていますが、その分モチモチ感が強く、炒め物や汁物などアレンジの幅が広いのが魅力です。
自宅用やバラマキ用のお土産としてぴったりで、荷物にもなりにくいためおすすめ。



実際に帰宅後、茹でてめんつゆで食べてみたところ、つるっとした喉ごしとコシがしっかりしていて美味でした。
【道の駅 遣唐使ふるさと館 基本情報】
住所 | 長崎県五島市三井楽町濱ノ畔3150-1 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
休館日 | 年末年始 |
入館料 | 無料 |
駐車場 | 有(大型可・無料) |
海鮮なないろで極上ディナー|五島の魚に感動、キビナゴに恋をする


福江島に来たら絶対に行きたかった場所のひとつ、それが「海鮮なないろ」。こちらは店主さんとご縁があり、以前から「五島で最高のお刺身が食べられる」と楽しみにしていたお店です。ホテルから歩いて15分、期待を胸に訪れました。
お店の扉を開けた瞬間、店主が笑顔で出迎えてくれました。カウンター越しに並ぶ数々のお酒、手書きのあたたかな雰囲気の伝わるメニュー、個室からはお客さんたちの和やかな声。すでに“うまい店”の空気感が漂っています。
まず出てきたのは、事前に注文しておいた五島近海で獲れた刺身の盛り合わせ。とにかく新鮮で、どの魚も身が透き通っていて美しい。


特筆すべきは、キビナゴの刺身。口に入れた瞬間、やわらかな甘みと海の香りがふわっと広がり、まさに感動のひとこと。「こんなにおいしい刺身が日常的に食べられるなら、五島に住みたい…」と思うほど。


店主さんの人柄も温かく、おすすめ料理の説明や、五島の食材の魅力について語ってくれた時間も忘れがたいものでした。



正直、この味を知ってしまったら、もう愛知では刺身が食べられない… そう思わせるほどの衝撃の美味しさでした。
【海鮮なないろ 基本情報】
住所 | 長崎県五島市三尾野1丁目1-16 |
営業時間 | 18:00~22:00 |
定休日 | 水曜日・ほか不定休 |
アクセス | 福江港ターミナルより徒歩16分 商店街アーケード内駐車場より徒歩5分 |
支払い方法 | カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX) 電子マネー不可 QRコード決済可 (PayPay、d払い、楽天ペイ、au PAY) |
再び「創作料理 京 五島」へ|そして、五島の夜はスナックでしっとりと
「海鮮なないろ」の余韻にひたりながら、タクシーで再訪したのは、昨夜もお世話になった「創作料理 京 五島」。店主とは知人でもあり、五島を離れる前にもう一度会いたかったのです。


あたたかい店内に、まだ2度目の訪問ということを忘れ、既に我が家のように落ち着いていました。「ああ、また来たいな」と心から思わせてくれる空間です。
そして夜はまだ終わりません。近くのスナックへ移動し、三次会がスタート。島の夜は早く静まるイメージがありましたが、スナックでは昭和歌謡や演歌、最新J-POPまで飛び交い、ママさんや地元のお客さんとの会話も楽しく、あっという間に深夜に。



高橋真梨子さんの「ごめんね…」を歌いました
明日には五島を離れるさみしさを抱えながら、夜は更けていきました。
福江島2日目のまとめ|雨でも忘れられない“人と食”の濃密な一日
2日目はあいにくの天候に見舞われながらも、五島の魅力をしっかりと体感できた一日でした。五島カントリークラブでの雨と霧の中のゴルフは、ある意味忘れられない特別な体験。スタッフの皆さんの温かさが、悪天候の中でも前向きな気持ちにしてくれました。
鐙瀬ビジターセンターと溶岩海岸では、五島の自然と火山の歴史を深く知ることができ、ただ「観光する」だけでは得られない学びがありました。そして、道の駅「遣唐使ふるさと館」で出会った“ふしめん”のように、五島にはまだまだ知られていない魅力がたくさん。
夜は「海鮮なないろ」で、これまで味わったことのないほどの新鮮なお刺身に感動し、再び訪れた「創作料理 京 五島」やスナックでは、人の温かさに包まれながら島の夜を満喫しました。
雨でも、予定が変わっても、心に残る旅になるのが福江島のすごさ。次に来るときは、晴天のもとで再訪し、また違った表情の五島を楽しみたいと思います。