双子って面白いって大人になってからしみじみ感じる話

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双子って面白いって大人になってからしみじみ感じる話

子どもの頃は、特別だなんて思わなかった。だけど、大人になってふとした瞬間に思う。「ああ、私たちってやっぱり双子なんだな」と。

実は、私は一卵性双生児の妹です。声は違いますが顔が本当にそっくりで、昔はよく間違われました。

そんな私たちも40代が間近になり、姉は結婚して3人の男の子を育てる母。私は実家で暮らしながら将来の一人暮らしに向けて、こつこつ準備を進めています。

今は別々の家に住んでいるけれど、私たち双子は、いまだにほぼ毎日連絡を取っています。朝の支度中に「今日雨ふるっけ?」「昨日買ったドレッシング美味しかったよ!」とLINEする日もあれば、気づいたら2日間連絡がない…と思いきや、実は前日の朝にしっかり連絡してた、なんてことも。

そんなささいなやりとりが、今では心の安定剤になっているのかもしれません。

AZ

今回は不思議な双子のお話

目次

趣味も行動パターンもなぜかリンクする

趣味も行動パターンもなぜかリンクする

私の趣味は「よさこい」。実はこれ、姉の影響で始めたものなんです。最初は見学がてらついていくだけだったのに、「あんたもやってみなよ」という軽いひと言に背中を押され、気づけば同じチームに所属して、もう10年以上。一緒に踊る時間は、私たちにとって大切な「双子タイム」になっています。

練習は週1回以上あるので、必然的に毎週会うことに。生活のリズムは違っても、こうして定期的に顔を合わせるのが自然な関係です。

そして、やっぱり面白いのが行動のシンクロ率。先日も、地元の焼き鳥屋さんに私がひとりでふらっと行ったら、なんと同じタイミングで姉も予約していたんです。もちろん事前に相談なんてしていません。

店に入って目が合った瞬間、二人で笑ってしまいました。「え?なんで?」「そっちこそ?」——こんな偶然が、双子にはよくあるんです。

AZ

ほんと、不思議で面白い関係だなと改めて思います。

「姉妹」でも「友だち」でもない、「双子」という関係

「姉妹」でも「友だち」でもない、「双子」という関係

「仲のいい姉妹ですね」と言われることはよくあります。でも、自分たちの感覚としては、ただの姉妹とは少し違うんです。もちろん血はつながっているけれど、それだけじゃ説明できない深い結びつきがある。

姉妹でもあり、友だちでもあり、時には先生であり、反面教師にもなる。そして、何よりも“無条件に味方でいてくれる存在”。それが私にとっての姉です。

悩んだとき、誰よりも先に顔が浮かぶのは姉。嬉しいことがあったら、真っ先に共有したいのも姉。自分の素をさらけ出せて、気を使わなくても安心できる唯一の人。親友ともまた違う、言葉にしきれない安心感がそこにはあります。

そして面白いのが、言葉にしなくても伝わること。たとえば私が落ち込んでいるとき、LINEで突然「元気?大丈夫?」と連絡が来る。何も話していないのに、不思議とタイミングが合うんです。

AZ

「以心伝心」ってこういうことか、としみじみ思わされる瞬間。双子ならではの、不思議であたたかい関係性を実感する瞬間です。

同じようで違う人生…でも根っこは同じ

同じようで違う人生…でも根っこは同じ

私たちは一卵性の双子なので、見た目は本当にそっくり。学生時代には「どっちがどっちかわからない」と先生に何度も間違えられたり、入れ替わりドッキリをして遊んだこともありました。でも、大人になってからは、似ているだけじゃない「違い」もくっきり見えてきます。

姉は結婚して3人の子どもを育てる日々。朝から晩まで慌ただしく動いていて、「ママ」という肩書きがぴったりな生活。一方の私は、実家で暮らしながら自分の時間を大切にし、将来は一人で家を建てる夢に向かって少しずつ準備をしています。暮らし方も、人生の優先順位も違うけれど、不思議なことに衝突することはありません。

価値観の土台が同じだからかもしれません。「こうあるべき」という押しつけがなく、自然と相手を尊重できる。たとえ違う道を選んでいても、どこかで共鳴し合える——そんな感覚が、私たちの絆を支えているのだと思います。似ているけど違う、でもやっぱりどこか同じ。

AZ

それが、双子の面白さなのかもしれません。

これからも「一番近くて遠い、でもやっぱり近い存在」

これから先、私たちの人生はますます変化していくでしょう。私は近い将来、実家を出て念願の一人暮らしを始めるかもしれません。姉は子育てが少し落ち着き、ようやく自分の時間を楽しめるようになるかもしれない。お互いの環境も役割も、どんどん変わっていくと思います。

それでも、私たち双子の関係は、きっとこれからも変わりません。LINEでのたわいもない会話、週1回のよさこい練習、そして毎年の「また歳とったね〜」と笑い合う誕生日。そんな些細な日常が、かけがえのない絆を育ててくれています。

双子って、ただ似ているだけの存在じゃないんです。自分を客観視させてくれる鏡であり、落ち込んだときにさりげなく背中を押してくれる応援団であり、ときに厳しい視点でアドバイスをくれる存在でもある。双子として生まれたことは、私の人生において最大のラッキーであり、かけがえのない財産。

AZ

これからもずっと、私のそばには姉がいる。そう思えることが、何よりの安心なのです。

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