
こんにちは、AZです。『#真相をお話します』という映画を観てきました!
2025年春公開の映画『#真相をお話します』は、SNSの生配信という現代的な題材を用いながら、予測不能な展開と深い社会性を融合させたミステリーサスペンスです。
本記事では、映画館で実際に鑑賞した私的な感想をネタバレなしでレビュー。映像・ストーリー・演技などの注目ポイントと、どんな人におすすめか、注意点も含めて解説していきます。
『#真相をお話します』の基本情報・あらすじ



まずは、基本情報とあらすじを紹介します。
- 公開日: 2025年4月25日
- ジャンル: ミステリー/サスペンス/社会派ドラマ
- 監督:豊島圭介
- 原作:結城真一郎(小説『真相をお話します』)
- キャスト: 菊池風磨、大森元貴(Mrs. GREEN APPLE)、中条あやみ、岡山天音 ほか
- 上映時間: 約117分
かつて一流商社で働いていた桐山(菊池風磨)は、裏切りと借金によって人生を転落し、今はビルの警備員として孤独に暮らしている。
そんな彼の前に現れたのは、不思議な男・鈴木(大森元貴)。気さくに接してくる鈴木に心を許しはじめた頃、桐山はある提案を受ける——自身の過去を、生配信の暴露チャンネル「#真相をお話します」で語らないか、というのだ。
大金が舞い込む配信に、桐山は人生の再起をかけて出演を決意。だが配信の終盤、鈴木が突如「次のスピーカーは僕です」と告げ、画面に映し出されたのは不敵な笑みを浮かべる鈴木の顔だった。
そして始まる、“すべてを覆す”もう一つの真相とは――。
二転三転のスリリング展開と鋭い社会性に驚く映画



ここからは、実際に映画を観た感想をお話します。
ライターが感じたのは、大きく分けて3つです。
- 予想を裏切るストーリー展開に圧倒
- 緊張感のあるキャラクター同士のやりとりが魅力
- 現代のネット社会に鋭く切り込んだメッセージがある
予想を裏切るストーリー展開に圧倒
物語はリアルタイム配信という形で進んでいきますが、展開は次々と意外な方向へ転がり、先が読めない展開に目が離せませんでした。
丁寧に張られた伏線が終盤で一気に回収されていく構成は、まさに“緻密に計算された脚本”という印象です。
緊張感のあるキャラクター同士のやりとりが魅力
「#真相をお話します」は、登場人物の数は少ないものの、それぞれが非常に個性的で印象的。
特に菊池風磨さんと大森元貴さんによる息詰まるような掛け合いは、まさにこの映画の核。舞台のような濃密さがあり、リアリティを伴って心に残りました。
現代のネット社会に鋭く切り込んだメッセージがある
SNSの拡散、ゴシップ、自己演出、欲望。
作品全体に通底するのは、「現代人が情報とどう向き合うか」という普遍的な問いかけです。
単なるミステリーでは終わらず、観た後に“自分自身はどうか”と振り返らせるような余韻が残ります。
情報量の多さと難解さには注意が必要



楽しめる映画である一方、以下の点には注意が必要と感じました。
映画『#真相をお話します』は、ストーリーの構造が複雑で、映像にも文字やコメントが多く表示されるため、一瞬たりとも気を抜けない作品です。
配信画面の演出もリアルで臨場感がありますが、人によっては「せわしない」「ついていけない」と感じる場面もあるかもしれません。
ミステリー慣れしていない方や、静かな映画が好きな方にはやや疲れる構成とも言えます。
『#真相をお話します』はこんな人におすすめ
「#真相をお話します」は、以下のような人におすすめです。
- 二転三転するサスペンス・ミステリーが好きな人
- SNSやネット社会に関心がある人
- 社会派の視点を持つストーリーを楽しみたい人
- 役者の“会話劇”に魅力を感じる人



当てはまる人は楽しめる映画なので、ぜひ観てみてくださいね!
まとめ|SNS時代にこそ刺さる、現代的ミステリーの傑作
『#真相をお話します』は、観客を巻き込むかのような臨場感と、現代社会を鋭く切り取るメッセージ性を兼ね備えたミステリー映画です。
エンタメとしての完成度はもちろん、情報の受け取り方・発信の責任・人間の本質といったテーマに深く踏み込んでおり、鑑賞後に思わず何かを語りたくなる一本。
演出もキャストも脚本も全体的にハイレベルで、観る人によって解釈が変わる“議論したくなる作品”です。
集中力は必要ですが、そのぶん得られる体験は濃密。
SNSと現代人のリアルに向き合う、静かに衝撃を与える傑作でした。